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大会運営

サッカー大会の組み合わせの作り方|リーグ戦・トーナメントを実例で解説

サッカー大会の組み合わせの作り方を実例付きで解説。総当たりリーグの対戦表、トーナメント、シード、1回戦免除、予選リーグ+決勝トーナメント、試合数の計算方法まで紹介します。

公開日: / 更新日:
著者:Footbolster

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サッカー大会の参加チームが決まったら、次に必要になるのが組み合わせ作成です。

組み合わせを作るときは、単にチーム名をランダムに並べればよいわけではありません。

リーグ戦なら全チームが必要な相手と対戦できているか。トーナメントならシードや1回戦免除をどう扱うか。予選リーグがある大会なら、どの順位がどの決勝トーナメント枠へ進むかまで決める必要があります。

さらに、

  • 同じチームの試合が連続していないか
  • 特定のチームだけ極端に試合数が違わないか
  • 組み合わせ上の制約条件があるか
  • 予選で対戦したチーム同士をすぐ再戦させるか

など、大会ごとの条件も考慮します。

この記事では、リーグ戦、トーナメント、予選リーグ+決勝トーナメントの組み合わせの作り方を、具体例を使って解説します。

大会全体の準備方法を先に確認したい場合は、サッカー大会の運営方法完全ガイドも参考にしてください。

大会形式や順位決定方法がまだ決まっていない場合は、サッカー大会要項の作り方から整理するとスムーズです。

1. 組み合わせを作る前に大会形式を確定する

最初に決めるのは、誰と誰を対戦させるかではありません。

まず、

何チームで、どの大会形式を採用するか

を確定します。

代表的な大会形式は、

  • 総当たりリーグ
  • 複数グループによるリーグ戦
  • ノックアウトトーナメント
  • 予選リーグ+決勝トーナメント

です。

例えば8チームの大会でも、全チーム総当たりと、4チーム×2グループ+決勝トーナメントでは必要な試合数が大きく変わります。

組み合わせを先に作ってしまうのではなく、

参加チーム数 → 大会形式 → 必要試合数 → 組み合わせ

の順で考えます。

2. まず大会全体の試合数を計算する

組み合わせを作る前に、実施する試合数を計算します。

会場を何時間確保すればいいのか、何面必要なのか、何試合まで開催できるのかを判断するためです。

1回総当たりリーグの試合数

Nチームがそれぞれ1回ずつ対戦する場合、試合数は次の式で求められます。

N ×(N − 1)÷ 2

例えば、

  • 4チームなら6試合
  • 5チームなら10試合
  • 6チームなら15試合
  • 8チームなら28試合

です。

6チームの場合なら、

6 × 5 ÷ 2 = 15試合

となります。

ホーム&アウェーなどで各相手と2回対戦する場合は、

N ×(N − 1)

になります。

ノックアウトトーナメントの試合数

全順位決定戦などを行わず、1敗したチームが敗退する通常のシングルエリミネーションでは、Nチームから1チームの優勝者を決めるために必要な試合数は、

N − 1試合

です。

8チームなら7試合、16チームなら15試合です。

ただし、3位決定戦や順位決定戦を行う場合は、その試合数を追加します。

予選リーグ+決勝トーナメント

例えば8チームを4チームずつ2グループに分ける場合を考えます。

4チーム総当たりは1グループ6試合なので、

6試合 × 2グループ = 12試合

です。

各グループ上位2チームが準決勝へ進む場合、

準決勝2試合+決勝1試合で3試合。

したがって大会全体では、

12+3=15試合

になります。

3位決定戦も実施するなら16試合です。

この計算を最初にしておくと、大会形式が会場や開催時間に収まるか判断できます。

3. 総当たりリーグの組み合わせを作る

リーグ戦では、すべてのチームが必要な相手と1回ずつ対戦するように組みます。

例えば6チームを、

A
B
C
D
E
F

とします。

6チームの1回総当たりなら、各チームは5試合、全体では15試合です。

1ラウンドに3試合ずつ行う形なら、次のように組めます。

第1ラウンド

A vs F
B vs E
C vs D

第2ラウンド

A vs E
F vs D
B vs C

第3ラウンド

A vs D
E vs C
F vs B

第4ラウンド

A vs C
D vs B
E vs F

第5ラウンド

A vs B
C vs F
D vs E

これで全チームが他の5チームと1回ずつ対戦します。

総当たり表を作るときは、

同じ対戦カードが重複していないか

と、

対戦していない組み合わせが残っていないか

を最後に確認します。

4. 奇数チームのリーグ戦は「休み」を入れて考える

5チームや7チームなど参加チーム数が奇数の場合、すべてのチームを同じラウンドで試合させることはできません。

例えば5チームなら、仮の6チーム目として「休み」を追加して組み合わせを作ります。

A
B
C
D
E
休み

として6チームと同じ方法で対戦表を作り、「休み」と組み合わされたチームはそのラウンドでは試合を行いません。

この方法なら、各ラウンドで1チームずつ休みを設定しながら総当たりを作れます。

ただし、大会当日のタイムスケジュールでは、単に対戦表を完成させるだけでなく、各チームの試合間隔も確認します。

5. トーナメントの組み合わせを作る

トーナメントでは、まずトーナメントの「枠数」を考えます。

4、8、16、32チームのように2の累乗となる参加チーム数なら、全チームが同じラウンドから開始できます。

例えば8チームなら、

  • 準々決勝:4試合
  • 準決勝:2試合
  • 決勝:1試合

の合計7試合です。

参加チーム数が8や16にならない場合

例えば6チームでトーナメントを行う場合、8枠のトーナメント表を作ると2枠が余ります。

この場合、2チームを1回戦免除として次のラウンドへ進ませる構成などが考えられます。

6チームから優勝チームを1チーム決めるため、実際に行う試合数は5試合です。

重要なのは、誰を1回戦免除にするかを組み合わせ作成時に恣意的に決めないことです。

完全抽選にするのか、事前に定めた成績などを基準にシードチームを設定するのか、大会要項や抽選ルールを先に決めておきます。

6. シードを設定する場合は基準を先に決める

大会によっては、有力チーム同士が最初のラウンドで対戦しないようシードを設定することがあります。

例えば、

  • 前年優勝チーム
  • 前年準優勝チーム
  • 所属リーグ順位
  • 予選順位

などを基準としてシードを設定する方法があります。

ただし、どのチームをシードにするかを組み合わせを見ながら決めると、参加チームから見てルールが分かりにくくなります。

シードを設ける場合は、

どの条件で、何チームをシードとするのか

を抽選前に決めておきます。

シードを設けない場合は、全チームを同じ条件で抽選する方法もあります。

どちらが正しいというものではありません。

大会の目的に合わせて選び、その方法を事前に共有することが重要です。

7. 同一都道府県などの組み合わせ条件も先に決める

大会によっては、同一都道府県から複数チームが出場する場合に同じグループへ入れないなど、組み合わせに条件を設定することがあります。

また、予選リーグから決勝トーナメントへ進む大会では、

予選で同じグループだったチーム同士を最初の決勝ラウンドでは再戦させない

という条件を設定することもできます。

実際にJFAの2026年全日本U-12サッカー選手権大会では、前年度優勝枠によって同一都道府県から2チームが出場する場合、その2チームを同じグループに入れない条件が設けられています。

また、1次ラウンドで同じグループだったチーム同士をラウンド16で対戦させない条件も設定されています。

ただし、これらはすべての大会に共通する競技規則ではありません。

採用する場合は、

  • 同一都道府県から複数出場するチームを同じグループへ入れない
  • 予選同組チームを最初の決勝ラウンドで対戦させない
  • シードチームを別グループへ配置する

など、大会で使用する条件を組み合わせ作成前に明確にします。

条件を増やしすぎると、参加チーム数やグループ構成によってはすべての条件を同時に満たせない場合があります。

そのため、組み合わせ条件には優先順位をつけ、どの条件を必須とするかを先に決めておくと運用しやすくなります。

8. 予選リーグ+決勝トーナメントを作る

参加チームに複数試合を保証しながら、最後に優勝チームを決めたい場合は、予選リーグ+決勝トーナメントという形式があります。

例えば8チームなら、

Aグループ:4チーム
Bグループ:4チーム

に分けます。

各グループで総当たりを行い、上位2チームが準決勝へ進むとします。

決勝トーナメントは、

準決勝1:A組1位 vs B組2位

準決勝2:B組1位 vs A組2位

とすれば、同じ予選グループのチーム同士が準決勝で再戦しない構造になります。

その勝者同士が決勝を行います。

このように、

予選順位 → 次に入るトーナメント枠

まで組み合わせ作成時に決めておくことが重要です。

大会当日に予選が終わってから決勝トーナメントを考える必要がなくなります。

リーグ戦の順位計算方法

9. チーム名が決まっていない試合は「A組1位」のまま作る

予選リーグから決勝トーナメントへ進む大会では、組み合わせ作成時点では決勝トーナメントの出場チームがまだ分かりません。

この場合、

「FC○○ vs △△SC」

といったチーム名を入力するのではなく、

A組1位 vs B組2位

のように順位枠で管理します。

同じように、

準決勝1勝者 vs 準決勝2勝者

という形で決勝まで先に作っておきます。

こうすると、結果が確定したときに該当するチームを当てはめるだけで次の試合を確定できます。

対戦表をExcelやGoogleスプレッドシートで作る場合も、この考え方を使うと手作業による変更を減らせます。

10. 組み合わせとタイムスケジュールは別々に考える

「組み合わせ」と「タイムスケジュール」は似ていますが、別のものです。

組み合わせでは、

誰と誰が対戦するか

を決めます。

タイムスケジュールでは、

その試合を、いつ、どのピッチで行うか

を決めます。

例えば、

第1試合:A vs B
第2試合:C vs D

という対戦カードを決めた後、

9:00 Aコート:A vs B
9:00 Bコート:C vs D

のように時間と会場を割り当てます。

組み合わせを作る段階でも試合間隔を意識する必要はありますが、キックオフ時刻まで同時に調整し始めると作業が複雑になります。

まず対戦カードを確定し、その後にタイムスケジュールへ落とし込むと整理しやすくなります。

サッカー大会のタイムスケジュールの作り方

11. 組み合わせ完成後に確認するポイント

完成した対戦表は、そのまま公開せず一度チェックします。

特に、

  • 同じ対戦カードが重複していないか
  • 必要な対戦カードが抜けていないか
  • 各チームの試合数が合っているか
  • 予選から決勝への進出条件と枠が一致しているか
  • シードが設定どおり配置されているか
  • 設定した組み合わせ条件を満たしているか
  • 同じチームが同一ラウンドに複数登場していないか
  • 1回戦免除のチーム数が正しいか

を確認します。

そして組み合わせが完成したら、次に試合時間、ピッチ、審判担当を割り当ててタイムスケジュールを作ります。

12. Excel・Googleスプレッドシートで管理する場合

小規模な大会なら、ExcelやGoogleスプレッドシートでも組み合わせを管理できます。

その場合は、

  • チーム一覧
  • 組み合わせ
  • タイムスケジュール
  • 試合結果
  • 順位表

を分けて管理すると整理しやすくなります。

また、予選から決勝へ進む大会では、チーム名を直接書き換えるより、

A組1位
B組2位
準決勝1勝者

のような枠を維持しておく方が大会構造を確認しやすくなります。

大会規模が大きくなるほど、同じチーム名や試合情報を複数ファイルへ何度も転記する作業が増えます。

13. 組み合わせ作成を効率化する

組み合わせ作成そのものは、手作業でもできます。

ただし、

  • 参加チーム数が多い
  • 大会を繰り返し開催する
  • リーグ戦とトーナメントを組み合わせる
  • 組み合わせ変更が頻繁に起こる
  • 結果から次の対戦カードを反映する必要がある

場合は、管理負担が大きくなります。

特に大会当日は、対戦表だけでなく試合結果や順位、次の試合まで連動して管理する必要があります。

Footbolster Competitionでは、リーグ戦やトーナメントの大会設定から組み合わせの生成、試合管理、結果・順位管理まで一つの流れで管理できます。

ExcelやGoogleスプレッドシートで問題なく運営できている大会なら、その方法を続けるのも一つの選択肢です。

一方で、組み合わせ作成やその後の転記・更新が負担になっている場合は、大会運営ツールを利用する方法もあります。

Footbolster Competitionを詳しく見る

大会運営ツールの比較

まとめ:組み合わせは「抽選する前の設計」が重要

サッカー大会の組み合わせを作るとき、最初からチーム名を並べ始める必要はありません。

まず、

参加チーム数 → 大会形式 → 試合数 → 進出条件 → 組み合わせ条件 → 対戦カード

の順で整理します。

リーグ戦なら、全チームが必要な相手と対戦できているか。

トーナメントなら、シードや1回戦免除をどう扱うか。

予選リーグ+決勝トーナメントなら、予選順位がどの決勝枠につながるか。

そこまで先に決めておけば、組み合わせ作成後の修正を減らせます。

そして完成した組み合わせをタイムスケジュール、結果管理、順位管理へつなげることで、大会全体を一つの流れとして運営できるようになります。

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